平成28年度      平成27年度      平成26年度 

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平成28年度

日 時:平成29年2月13日(月) 午後1時30分から3時30分まで
会 場:宮崎県総合保健センター 5階大研修室
対象者:県・市町村職員、医療保険者、医療福祉関係者、学校関係者 等
参加者:111名
演 題:「子どもの心と身体を育てる―こころのABC活動とプレイフルネス―」
      早稲田大学 人間科学学術院 教授 竹中 晃二 氏

内   容 : 
 県の委託事業「健康みやざき21指導者育成事業」として、県・市町村職員、医療保健者、医療福祉関係者、学校関係者等を対象に標記研修会を実施した。出席者は延べ111名で、内訳は県・市町村職員29名、スポーツ推進委員18名、学校関係者44名、医療保険者・医療福祉関係者等20名だった。
 講演は、早稲田大学 人間科学学術院 教授 竹中 晃二氏に講師を依頼し、「子どもの心と身体を育てる―こころのABC活動とプレイフルネス―」をテーマに行われた。

 はじめに、健康づくり介入や健康行動における課題と解決方法として、必要性を分かってはいるけど始められない人に対しては、ハードルを下げて“始める”ということに焦点を当てること、健康行動は続かないため、継続の合図やコツを伝授(刺激統制や自己報酬)すること、逆戻りや再発には備えをさせ、罪悪感をもたせない等の方法や、健康行動に移せない要因として、行動変容のステージに合わせた指導ができていない等の指導におけるミスマッチもあることの説明があった。
 次に、現在の子どもの課題として、生活習慣の乱れによるこころのメタボ(メ:めんどくさい、タ:ため息をつく、ボ:ぼーっと足を引きずる)を抱える子どもが多く、学校・家庭・地域が連携し習慣づくりを支援する必要があること、実践のためには「いかに楽しく行わせるか」に目を向けて、「生活活動(からだを動かす暮らし)がカッコいい」と思わせ、自主的に活動させる働きかけが必要と示された。学校と家庭(親)との連携の実例として、行動変容のステージ(初期・後期)に合わせて、児童・家庭を対象とした通信紙でのやりとりの紹介があった。
 また、こころの問題を予防する方法として「こころのABC活動」(A:アクト…気分転換につながる積極的な行動、B:ビロング…どこかに所属して活動すること、社会参画、C:チャレンジ…人の役に立つこと、今までやったことのないことに挑戦するなど、世話をする立場になること)と名付けられたメンタルヘルス・プロモーションの紹介が動画とともにあり、明るくポジティブな気持ちでいる時間を長くする方法、大人のメンタルヘルス問題の予防にも用いることができることが示された。

 参加者からは「具体的にどうすればよいのかというお話だったので、自分がどう取り組めばよいのかが分かった」「不登校の生徒、来室の多い生徒、又はすべての生徒にABC活動を紹介したい」等多くの声が聞かれた。

平成27年度

【健康づくり指導者育成講習会】

日 時:平成27年12月21日(月) 午後2時00分から4時00分まで
会 場:宮崎県総合保健センター 5階大研修室
対象者:県・市町村職員、医療保険者、医療福祉関係者 等
参加者:101名
     演 題:「すべての県民がよい眠りを得るために~睡眠の正しい知識~」
          滋賀医科大学 睡眠学講座 特任教授 宮崎 総一郎 氏

内   容 : 
 県の委託事業「健康みやざき21指導者育成事業」として、県・市町村職員、医療保健者、医療福祉関係者等を対象に標記研修会を実施した。出席者は延べ101名で、内訳は県・市町村職員28名、学校関係者43名、医療保険者・医療福祉関係者等30名だった。
 講演は、滋賀医科大学 睡眠学講座 特任教授 宮崎 総一郎氏に講師を依頼し、「すべての県民がよい眠りを得るために~睡眠の正しい知識~」をテーマに行われた。


 はじめに、睡眠のメカニズムについて示された。睡眠のリズムは、太陽光に対する生体時計のリセット機能により、朝起床し太陽光を浴びた時刻に応じて夜に眠気が出現し自然に眠くなる時刻が決定されるとし、明暗と脳内で分泌されるホルモンの関係について示された。また、眠気は日中の14~16時に昼食に関係なく一度強くなり、深夜に向かうにつれ急激に高まる周期であるとし、これはメラトニン分泌による手足末端の放熱から体内や脳の温度が低下するためと示された。
その他、様々な研究データから成長ホルモンの分泌や運動との関連、脳内清掃機構(脳内の老廃物除去)、記憶の固定などについてメカニズムや、運動するタイミングや昼寝の方法など、効率よく脳が働き、休むための睡眠の取り方について示された。また、睡眠と生活習慣病の関連についても示され、夜更かしをした場合に食欲抑制のホルモン分泌低下と摂食促進のホルモン分泌増加から肥満を促進することや、睡眠不足は交感神経緊張やコルチゾール分泌亢進から、耐糖能低下や不眠促進を引き起こし、肥満や糖尿病、高血圧発症の危険性を高めることが示された。また、睡眠時無呼吸症候群を発症すると、心疾患3.2倍、脳血管疾患3.1倍、糖尿病2.3倍、高血圧2.1倍、認知症1.7倍(脳の老化がスピードアップする)のリスクがあることも示された。また、認知症の予防について、起床から2時間以内に外に出て光を浴びることが重要であると示された。
 睡眠は、人それぞれで睡眠時間や睡眠リズムが異なり、眠い時に眠り、朝日を浴びて目覚めるのが自然な眠りであるとし、自分の睡眠特性を知って、社会に適応し楽しく生活することが大切であると示された。


 参加者からは「とても分かりやすく楽しく聴講できた」「途中の休憩で短いうつ伏せ寝をしたことで後半すっきりし実感できた」等多くの声が聞かれた。



【健康づくりのための運動支援者講習会】

日 時:平成28年2月9日(火) 午後2時から午後4時まで
会 場:宮崎県総合保健センター 5階大研修室
対象者:県民の健康づくりに携わる者
参加者:61名
     講義及び実技「コンディショニング~筋肉を鍛えるよりも整えること~」
         一般社団法人 日本コンディショニング協会(NCA) 

         会長 有吉 与志恵 氏
内 容:
 宮崎県の委託事業「健康みやざき21人材育成事業」として、県民の健康づくりに携わる方を対象に、健康づくりに必要な運動に関する知識・技術を習得し、安全で効果的な運動を広く県民へ普及できる運動支援者の育成のために平成26年度より新たに本講習会を実施した。受講者は61名であり、内訳は各保健所・市町村50名、教育委員会・医療機関他11名、健康づくり協会9名であった。
 一般社団法人 日本コンディショニング協会 会長 有吉 与志恵氏により「コンディショニング~筋肉を鍛えるよりも整えること~」と題し、講義及び実技を行われた。


 講義でははじめに、グッドコンディショニングな状態は、①筋肉に弾力がある、②姿勢が美しい、③呼吸が正しく行えている、④正常な体温(平熱36.7℃あるのが望ましい)、⑤正常なリンパ環流、⑥足裏がきれい、⑦肌(皮膚)がきれい(保湿が大切)、⑧正しい立ち居振る舞い(所作)、⑨正しい歩行(筋肉が整わないまま歩くと、どんどん身体が歪む)、⑩安定した心理(脳)状態であると示された。また、体調と生活習慣の関連について話され、身体の不調は筋肉が硬くなり姿勢が崩れることから引き起こされることも多く、崩れているか、正しいS字湾曲になっているかは仰臥位で分かると示された。
有吉氏が提唱するコンディショニングは、「①リセットコンディショニング+②アクティブコンディショニングの2つの方法で、人体の650ある筋肉の調整と再教育」を行い、グッドコンディショニングを実現するメソッドであると示された。


①リセットコンディショニング

 筋肉が元々持っている身体の反応や働きを発揮できるよう、筋肉、骨格を整える方法で、筋肉の弾力を取り戻す。(例)睡眠中においても寝返りを50~60回行うといい。


②アクティブコンディショニング

 アンバランスになった筋肉は本来の機能を発揮できなくなる。動作を改善し、使われていない筋肉を再教育する。筋肉の連動性を高める。筋肉を呼吸と共に意識的に動かす。(例)ストロングブレス(25回強く息を吐く。→腹横筋が6mm厚くなり、ウエストが2cm細くなるという結果もある。)しなやかな筋肉になり、動ける質の高い、効率のよい身体が手に入る。
 

 次に、参加者それぞれが自身の身体のモニタリングをポイントを聞きながら行った。モニタリングのポイントは、立位正面での姿勢の場合、①両上肢が体幹についており、手が前に出ていないか、②掌が内側に向いているか、③体重が足裏のどの部分にかかっているか、④座位では、両下肢を前に伸ばした時に膝下に隙間ができるか、⑤仰臥位では、腰下に隙間ができるか等が示された。
 また、身体の部位別にその状態と原因等についても示された。足裏では、ハンマートゥ(高齢者で多く、転倒の原因になる)や浮き指(使い過ぎ)などについて話され、痛い部分は使い過ぎており、足底筋膜炎を起こしている場合も、タオルギャザーを行うと使い過ぎることになり、症状を助長することになると示された。また、肩関節は、肩まわりの17枚の筋肉に、下肢は重力にそれぞれ依存しており、肩が前に歪んでいるのも働いている証拠と話された。身体の左右差は胴体がねじれていることを表し、身体の動きは廻旋運動で成り立っているため、足裏の接地面や足の開きを見ることでねじれているかどうかが分かると示された。股関節変形症については、足先の向きより膝が内側に向くことが始まりであり、この状態は骨盤底筋群が弱り、出産で息めないなどの原因にもなると示された。
 コンディショニングを行うことで、筋肉が整い、持っている力を発揮できるようになるため、筋量は増えなくても筋力がアップすると示された。
 最後に、胸椎、腰椎、下肢、足首、のリセットコンディショニングや、ストレートカーフレイズ、ストレートレッグレイズなどのアクティブコンディショニングの方法を示され、全員で実践を行った。
本講習会は、コンディショニングについて学び、参加者自身が体験したことで、筋肉を「鍛える」だけでなく、その前の段階で「整える」ことにより本来、筋肉が持っている機能を発揮できるようになることを実感できる機会となった。


 参加者からも「筋肉を鍛えることばかりに目がいっていたが、整えることを初めて知り、目からウロコだった」「実際に体験して体に変化があり、大変ためになった」など多くの声が聞かれた。

平成26年度

日 時:平成27年1月15日(木)午後1時50分から4時30分まで
会 場:宮崎県総合保健センター 5階大研修室
対象者:県・市町村職員、医療保険者、医療福祉関係者 等
参加者:107名
演 題:「対象者の食行動変容と維持のための効果的な支援とは」
      女子栄養大学 食生態学研究室
      教授 武見 ゆかり 氏

内   容: 
 県の委託事業「健康みやざき21指導者育成事業」として、県・市町村職員、医療保健者、医療福祉関係者等を対象に標記研修会を実施した。出席者は延べ107名で、内訳は県・市町村職員45名、学校関係者27名、医療保険者・医療福祉関係者等35名だった。
 まずは個人や小集団を対象とした食生活支援のポイントについて、特定保健指導における減量成功事例を量的・質的に検討し得た結果を基に示された。特に、減量を成功するには初回面接でいかに「自分のこととして危機感を感じるか」が大切であり、「義務感」で取り組んだ場合は一時的に減量成功してもリバウンドすることが多いと話された。また、取り組みの中で周囲(家族や指導者)からの声掛けが結果の継続に繋がるとのことだった。更に、脂質の量と質のコントロール、食物繊維の摂取量の増加、野菜の摂取量の増加についてさまざまな研究結果を示され、地域性や栄養素の代謝のメカニズムを理解した上で支援する必要があると話された。
 次に、集団全体を対象としたポピュレーションアプローチのポイントについて、「健康な食事」を例に上げ、介入のはしごとして1~8まで分類された介入レベルを示された。
 最後に、生涯を通した望ましい食習慣形成のため子ども時代から育てたい力として、「食事づくり力」=自分の身体やライフスタイルに合った食事を整える力の大切さについて話された。「食事づくり力」は小学校時代の食事作りの手伝い、中学高校時代の主体的な食事作り経験、調理に対する家族の積極的な態度が大きく関わるとのことだった。
参加者からは「科学的根拠に基づいたお話で納得でき、対象者へも具体的に示していける内容で良かった。」「子どもの頃からの食事作り力、「食育」には子育て環境はとても影響しているのだと感じた。大変勉強になり、業務の意欲を高められた。」等多くの声が聞かれた。

平成25年度

日  時:平成25年11月1日(金) 13時50分から16時00分まで

会 場:宮崎県総合保健センター 大研修室

対象者:県・市町村職員、医療福祉関係者等、学校関係者

参加者:64名

演 題:「程よくお酒と付き合うためには?~飲酒のリスクと節酒支援のポイント~」
      講師:独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター
         教育情報部長 真栄里 仁 氏

内 容:

 日本人の飲酒率・飲酒量等は過去において経済成長に伴い増加してきたが、近年は高齢化に伴い低下している。しかし、若年女性の飲酒量は女性の社会進出や経済成長に伴い同年代の男性を上回る勢いで増加している。
 アルコールに関連した健康障害について、口腔・咽頭・食道がんによる死亡率は増加している。また、アルコールを飲んだ際、顔が赤くなりやすい人はアルコール依存症になりにくいが上部消化管がんのリスクは高い。飲酒量が少量であれば虚血性心疾患等の発生率や死亡率を下げる可能性はあるが、多量飲酒ではすべての病気で有病率は上がる。大切なことはそれぞれの人にあったお酒の付き合い方をしていく事である。
 次に問題飲酒者を早期発見するツールであるAUDITスクリーニングテストの説明があった。AUDITは減酒による問題改善が目的で、世界で最もよく使用されている。また治療効果判定の指標やアルコール依存症以外の問題飲酒者にも広く有効である。日本人は男性15点、女性5点が判定の基準で、最初の3つの質問のみのAUDIT-Cもよく使われる。AUDITとその評価に基づく減酒支援(ブリーフインターベンション)のポイントは
 (1)とりあえず始める。
 (2)減酒の提案と目標設定は対象者自らが設定し具体的な数値を入れる。その際、対象

     者がどのような目標を立てても提案を受け入れる。
 (3)3か月で効果がなくなるためフォローアップ支援は2~4週間後で実施する。
 (4)うまくいかなかった場合は再チャレンジを支援する。
などである。
 最後に依存症になると3割~4割程度しか改善しないため、依存症になる前の介入がとても大切で、地域でアルコール問題に取り組むことが現実的で重要であると言われた。
 参加者からは、「保健指導をする中で、減酒・節酒の方法についてどのように指導すべきか悩んでいたため、今回教えていただいたAUDITを上手く活用していきたいと思う」「病院勤務時代からアルコール依存症への関わりに苦手意識があったが、今回の講演で介入の糸口が見えてきた気がする」「AUDITや飲酒日記等、わかりやすく活用しやすい情報を得ることができた。支援方法についても具体的な説明ありすぐに実践で活用できそう。」との感想が多数あった。

平成24年度

日 時:平成25年2月13日(水) 13時30分から15時30分まで

会 場:宮崎県総合保健センター 大研修室

対象者:県・市町村職員、医療保険者、医療福祉関係者等 、

     地域の健康づくり推進委員、学校関係者

参加者:143名

演 題:「笑いと健康を科学する」
      講師:福島県立医科大学放射線医学
         県民健康管理センター疫学部門教授 大平 哲也先生

内 容:

日本人の約半分がストレスを感じている。最近の報告では、ストレスの原因は仕事が一番多い。仕事をもってない人は、人間関係が一番多い。
ストレスがかかってくると、3つの大きな反応がでる。この典型的例はアニメにも描かれている。
それは、アルプスの少女ハイジ。元気だったハイジも人間関係の異常(クララやロッテンマイヤーさん達)とか環境の変化(都会の生活)があるとご飯を食べることができなくなり痩せてくるという体の変化。笑わなくなり、鬱になるという心の変化、そして夜中に徘徊するという行動の異常、全ての異常が全部出てくる。
ストレスが一番多い年代は30代、40代。60代になるとストレスも減ってくるが笑いも減ってくる。ストレスだけが笑いを減らす原因ではない。笑いは非常に高度な脳の機能を使う。一瞬にして理解し笑うから脳の機能が衰えてくると笑えない。65歳以上の人に笑いの機能と認知機能の低下度を見てみると、ほぼ毎日笑っている人に比べて笑わない人程認知機能が低下している割合が高い。認知機能と笑いは非常に関係があることがわかる。
おもしろくて笑うのは当たり前で、むしろストレスの中に笑いを見つけて笑っていくことが大事。作り笑顔をするだけでリラクゼーションをする効果もある。職場、地域に笑いを増やしたいと思ったら一番大事なことは自分が笑うこと。笑顔の人にこそ声をかけやすい。まずは会話が最初、自分が笑顔でいることを意識するそれがだいじなこと。
笑う門には福来たる、幸せだから笑うのではない。笑うから幸せがやってくる。薬は飲んだら自分にしか効かない。しかも副作用が出る恐れがある。ところが笑いは自分が笑ったら自分が健康になるだけでなく、周りの人にも笑いを移す効果がある。そして周りのひとにも笑いが移れば健康を高めることができる。
講演は笑いヨガのインストラクターでもある大平先生による“笑いヨガ実践"を合間に挟んだ形で行われた。講習会後のアンケートには、「笑うことが病気の治療やストレスの軽減に役立つことは知っていましたが、“笑いヨガ"を経験し始めて実感することができました」等の言葉が多くあった。
大平先生が早口の関西弁で語られるユーモアたっぷりのお話しに、笑いが溢れる講習会となった。

平成23年度

日 時:平成24年1月20日(金)9時50分から15時00分まで

会 場:宮崎県総合保健センター 大研修室

対象者:県・市町村職員、医療保険者、医療福祉関係者等 、

参加者:94名

演 題:講演I

     「時間栄養学とスポーツ栄養から健康づくり支援を探る」
     講演II・演習
     「実験で理解を深める健康の科学~マスコミでは語れない食のウソ・ホント~」
     講師:県立広島大学 人間文化学部 健康科学科 教授 加藤 秀夫先生

内 容:

始めに、からだのリズムについて説明があった。1週間のリズムでみると水曜日が活動量が一番多いというデータがあり、子どもの給食も毎日同じエネルギー量ではなく週リズムでみた摂取エネルギーにすることが大事であると言われた。
摂食時間と血糖変化では、夕食後に一番血糖値が上がりやすく、朝食後は上がりにくいというデータの説明があり、朝はエネルギーをつくる働きが大きいため朝食はしっかり摂り、夕食は少なめに摂ることがポイントであると言われた。また、朝食にタンパク質を摂らないと体内リズムが働かないこと、起きて1時間以内に朝食を摂ることもポイントであると言われた。
午後からは実験をしながら進めていった。大根おろしの消化吸収の実験では、でんぷんの入った水に大根おろしのみ入れた実験では、ヨウ素を加えた液の色はすぐには変化しなかったが,大根おろしに醤油を入れた液を入れるとすぐに色が変化した。つまり、塩分を加えることで消化吸収が高まると説明があった。また、高塩食の摂取時間と尿排泄のデータでは朝食、昼食に比べ夕食の方がナトリウムの尿排泄量が多いことから、高血圧の人の減塩の支援では朝食、昼食を減塩し、夕食は少しゆるめるという方法が患者さんにとっても負担なくできると言われた。
参加者からは、「朝食を食べる必要性について科学的に示され、指導する際の自信につながった」「理論的な内容と実験、どちらも大変参考になった。現場に持ち帰って早速活用したい」などの感想があった。

平成22年度

日 時:平成23年1月27日(木)13時20分から16時まで

会 場:宮崎県総合保健センター 大研修室

対象者:県・市町村職員、医療保険者、医療福祉関係者等

演 題:講話・ワーク
     「行動科学とソーシャルマーケティングを使った

                          より効果的ながん検診受診率対策の戦略」
     講師:大阪大学コミュニケーションデザイン・センター
        平井 啓 氏

内 容:

始めに、受診率向上対策のための行動科学とソーシャルマーケティング手法についての説明があった。「行動科学」とは、人の行動が予測でき、それへの対策をたてることができるということであり、地域住民のパターンが把握できると、それへの対策を立てることができるため、行動予測をすることがポイントである。「ソーシャルマーケティング」とは、社会的に重要なものを人々に「WHO(誰に)」→「WHAT(何を)」→「HOW(どうやって)」という順番で対策を考えることであり、語り手が聞き手の立場に立ち、メッセージを共感させることであると言われた。
次にそれぞれのポイントについて説明があった。
最後にワークショップ(チーム全員で目標に向かって作業を行い、一定時間内に成果を生み出す)を行った。目標は、「大腸がん検診を地域で普及啓発させる」ということで「WHO-WHAT-HOW」の手法を使ってチームで戦略を考えた。そして、その戦略をチーム外の人に聞いて意見をもらい、最後にその意見をもとに、再度戦略を見直す。という流れで実施した。
参加者からは、「自分の職場にあてはめて、受診率向上対策を練り直したい。即応用、活用できそう」「マーケティングのポイントがグループワークをすることで、よくわかった。チーム外の意見を聞いてフィードバックすることで更によいものにすることができた」などの意見があった。

平成21年度

日 時:平成21年12月15日(火)午後1時20分から午後4時まで

会 場:宮崎県総合保健センター 5階大研修室

対象者:県・市町村職員、医療保険者、医療福祉関係者等

参加者:54名

演 題:グループワーク「やる気を引き出す健康支援の実際」
       講師 株式会社ニュートリート代表取締役 管理栄養士 佐野 喜子 氏

内 容:

6人ずつのグループワーク形式で、2人ずつのペアになり対象者と支援者で役割を変えながら進めていった。運動の行動変容ステージモデルについてペアでチェックしてもらい理由も一緒に言ってもらった。理由を見てみるとステージごとに特徴があることを説明され、ステージを確認することは、あくまでも相手のがんばっているところを褒める材料であることを話された。
また、「減量したほうがいいな」と実感してもらう方法として、4㎏の重さを脂肪模型やペットボトルを使用し持ち方を変えてもらうことで、身に付いた重さは感じにくいことを実感してもらう紹介もあった。
参加者からは、「支援する場面が具体的にイメージできてわかりやすかった」「普段の振り返りとともに、言葉かけのレパートリーを増やすことができた」などの意見があった。