平成30年度 健康増進計画評価支援事業に係る評価支援研修会を開催しました

日   時:平成30年10月15日(月) 午前10時から午後3時まで
会 場:宮崎県総合保健センター 視聴覚室
対象者:宮崎県内の保健所、市町村等の保健師、管理栄養士等
参加者数:26名
演題名:健康増進計画の推進・見直し・評価について~健康課題の明確化~
講   師:宮崎県立看護大学看護学部看護人間学Ⅱ 教授 江藤 敏治 氏
     宮崎県立看護大学看護学部看護人間学Ⅲ 教授 中尾 裕之 氏
内 容:
 宮崎県委託事業の研修会を開催した。行政や保険者を対象に、健康課題の明確化、計画や事業評価の具体的方法について研修会を開催し、効果的な保健事業の実施に繋げることとしている。今回は、[自治体における生活習慣病対策推進のための健診・医療・介護等データ活用マニュアル(平成28年3月);第2章 事例1]について、参加される市町村のKDB(国保データベース)システムデータを各自持参し、講義・演習を2名の講師にしていただいた。
 これまでも演習を含めた研修会を開催していたが、参加者自身の市町村のデータを利用することはなくサンプルデータでの演習であった。アンケート結果によると、「サンプルデータではなく、実際に自市のデータを出力する作業からとりかかれるため、自市のデータを用いるとより理解が深まると感じた。」「データを標準化することで客観的に自分市町村の状況を把握することが出来た。」という声があり、参加者自身の市町村データを利用することが具多的な学びにつながることを感じた。



平成30年度 健康増進計画評価支援事業に係る支援者育成研修会を開催しました

日    時:平成30101日(月) 午前10時から午後3時まで

会    場:宮崎県総合保健センター 大研修室

対 象 者:宮崎県内の保健所、市町村等の保健師、管理栄養士等

参加者数:50

内    容:

宮崎県委託事業の研修会を開催した。台風24号の影響もあったが、50名に参加していただいた。

当研修会は、健康増進計画の中核となる者を対象に、最新の知見や技術の習得を目的としており、今年度が初めての開催であった。今回は、「健康無関心層への働きかけとして、自然に望ましい行動ができる様な環境整備」をテーマとした。アンケート結果では、「無関心でも行動が変えられるという視点が新しかった。」「これから無関心層7割にアプローチすることが必要であると思った。視野を広げ他機関と協働していきたい。」といった意見が数多く見られた。

 

講演Ⅰ 健康無関心層を巻き込むアプローチ~「ゆ・か・い」な健康づくり~

講師 東京大学大学院医学系研究科 公共健康医学専攻

保健社会行動学分野 助教 鎌田 真光 氏

 

多面的地域介入による地域全体の運動実施率(中高年者)が高まるかという「島根県雲南市運動普及プロジェクト」の事例をまじえながら、「知らない間に気づいたら健康に望ましい行動をとっていた」という仕掛けづくり・環境づくりを含めたアプローチを紹介された。

また、「健康無関心のまま」身体活動量を増やすことに成功している事例の紹や健康無関心層も健康づくり以外にハマっている事は無数にあり、介入する対象者が「ハマる」仕掛け作りが重要である、と話された。

講演Ⅱ 健康無関心層を巻き込むアプローチ~健幸アンバサダーが担う役割~
       講師 筑波大学大学院人間総合科学研究科 教授 久野 譜也 氏

 健康づくり無関心層は、住民全体の7割程度存在する。この無関心層は、「健康行動を分かっているけどできない者」ではなく、「分かっていないからやらない者」(行動を変えるまでのリテラシー;知識と意欲に至っていない状態)である。
 そうであれば、これまでの健康情報伝達方法(広報誌・講演会・健康まつりなど)は、無関心層に届いていないのではないか。これまでの方法は関心層にしか届かない情報であるため、成果がでるはずがない。つまり、今後は、無関心層に届く伝達方法に取り組めばいいだけである。
 その方法としては、①インセンティブの開発、②無関心のまま健康にできるまちづくり、③インフルエンサー(健幸アンバサダー)の養成に取り組むことが必要であると説明された。

平成29年度市町村健康増進計画に係る研修会を開催しました

日 時:平成29年10月30日(月)10時00分から
   15時00分まで
会 場:宮崎県総合保健センター 大研修室
対象者:宮崎県、市町村の母子保健・医療・福祉・
    教育関係者等
参加者:32名
内 容:
【講 義】
   「市町村健康増進計画の評価・課題抽出・見直しをKDBその他のデータを用いて行
    うための技術の向上」 
        国立保健医療科学院 
          生涯健康研究部 部長 横山 徹爾 氏

 健康増進計画等の健康施策は、まず地域診断を行い、PDCAサイクルを回しながら定期的に評価結果をフィードバックして、次の計画の改善に活かしていくことが重要である。例えば、現在実施している国民健康づくり対策「健康日本21(第二次)」では、健康日本21の最終評価において健康格差が課題として挙げられたため、健康寿命の延伸と健康格差の縮小を上位の目標として設定している。評価の際に、最も大切なことは、次の計画で何を改善すべきかを明確にし、見直しに反映させることである。

(評価のポイント)
・計画作成時に分野・指標の相互関係を整理し、構造をはっきり図示化しておくと評価しやすい。
・評価の際には、達成状況と改善すべき課題を丁寧に考察することが大切である。
・人口規模が小さい市町村は、できるだけ長期間(例:5年分以上)の経年的傾向を見た方がよい。2時点(中間評価、最終評価時)だと偶然変動の影響で変化が見えにくい。
・経年的にデータを見る場合は、年齢調整するかどうかを考慮する必要がある。年齢調整することで、「年齢」の影響を排除した死亡率を見ることができる。
・検定することで、年次データの差が明らかなのか、誤差の範囲なのかがわかる。

<評価のための活用ツール>
・健康増進施策推進・評価のための健康・栄養調査データ活用マニュアル (厚労科研2011)
・健康日本21(第二次)地方計画の推進・評価のための健康・栄養調査の活用(保健医療 科学61(5))
・地方自治体における生活習慣病関連の健康課題把握のための参考データ・ツール集


【グループワーク演習】(参考:健康こばやし21(第二次))
 国立保健医療科学院 生涯健康研究部 部長 横山 徹爾 氏
 
 小林市の循環器疾患に関する評価の演習を行った。
 まず、死因別SMRから、循環器疾患について小林市と全国、宮崎県の傾向を把握した。
 次に、実際に小林市のデータを用いて、高血圧症(Ⅰ度以上)の割合が減少しているか等を検定した。(地方自治体における生活習慣病関連の健康課題把握のための参考データ・ツール集に掲載されている健康増進計画等の数値目標の評価に役立つツール集~数値目標の評価計算シート(簡易版)を用いた。)
 その後、循環器関係の各種データを検定して小林市の特徴を導き、指標の上下関係を意識しながら図に整理した。