平成29年度市町村健康増進計画に係る研修会を開催しました

日 時:平成29年10月30日(月)10時00分から
   15時00分まで
会 場:宮崎県総合保健センター 大研修室
対象者:宮崎県、市町村の母子保健・医療・福祉・
    教育関係者等
参加者:32名
内 容:
【講 義】
   「市町村健康増進計画の評価・課題抽出・見直しをKDBその他のデータを用いて行
    うための技術の向上」 
        国立保健医療科学院 
          生涯健康研究部 部長 横山 徹爾 氏

 健康増進計画等の健康施策は、まず地域診断を行い、PDCAサイクルを回しながら定期的に評価結果をフィードバックして、次の計画の改善に活かしていくことが重要である。例えば、現在実施している国民健康づくり対策「健康日本21(第二次)」では、健康日本21の最終評価において健康格差が課題として挙げられたため、健康寿命の延伸と健康格差の縮小を上位の目標として設定している。評価の際に、最も大切なことは、次の計画で何を改善すべきかを明確にし、見直しに反映させることである。

(評価のポイント)
・計画作成時に分野・指標の相互関係を整理し、構造をはっきり図示化しておくと評価しやすい。
・評価の際には、達成状況と改善すべき課題を丁寧に考察することが大切である。
・人口規模が小さい市町村は、できるだけ長期間(例:5年分以上)の経年的傾向を見た方がよい。2時点(中間評価、最終評価時)だと偶然変動の影響で変化が見えにくい。
・経年的にデータを見る場合は、年齢調整するかどうかを考慮する必要がある。年齢調整することで、「年齢」の影響を排除した死亡率を見ることができる。
・検定することで、年次データの差が明らかなのか、誤差の範囲なのかがわかる。

<評価のための活用ツール>
・健康増進施策推進・評価のための健康・栄養調査データ活用マニュアル (厚労科研2011)
・健康日本21(第二次)地方計画の推進・評価のための健康・栄養調査の活用(保健医療 科学61(5))
・地方自治体における生活習慣病関連の健康課題把握のための参考データ・ツール集


【グループワーク演習】(参考:健康こばやし21(第二次))
 国立保健医療科学院 生涯健康研究部 部長 横山 徹爾 氏
 
 小林市の循環器疾患に関する評価の演習を行った。
 まず、死因別SMRから、循環器疾患について小林市と全国、宮崎県の傾向を把握した。
 次に、実際に小林市のデータを用いて、高血圧症(Ⅰ度以上)の割合が減少しているか等を検定した。(地方自治体における生活習慣病関連の健康課題把握のための参考データ・ツール集に掲載されている健康増進計画等の数値目標の評価に役立つツール集~数値目標の評価計算シート(簡易版)を用いた。)
 その後、循環器関係の各種データを検定して小林市の特徴を導き、指標の上下関係を意識しながら図に整理した。